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コラム/Column

腰痛について

先日、鎌ヶ谷市家庭医学講座で、腰痛についての講演をさせていただきました。
総合福祉保険センターにお集まりいただいた方は、約60名で、その約8割以上は一度は腰痛を自覚されたとのことで、腰痛に対して関心が深いことが解ります。


 腰には、皮下組織、筋膜、筋肉、靱帯、骨、軟骨、関節、椎間板、神経、血管などが複雑に入り組んでいて、どれが傷害されても痛みます。一言で腰痛と言っても内部の状況は違うことが多いのです。腰痛という病気はありません。腰痛はさまざまな原因でおきる症状です。
腰痛イメージ  腰痛は二本足歩行する人間にとって、宿命的な症状です。人の体は少し前傾し、前に倒れないように背筋は絶えず収縮して上体をひっぱり上げています。体を支えるには腹筋と背筋のバランスを保つことが必要ですが、腹筋に比べ背筋は常に緊張を要するために疲れやすく、それを補う腰椎や靱帯にも負担がかかり、腰痛を起こすことになります。背骨は椎骨という小さい骨が積み重なり、その間に椎間板があって、これがクッションの働きをしています。この周囲は強靱な筋肉や靱帯によって守られているのですが、これに何らかの原因で裂け目ができたり筋力が弱まったりすると、腰痛を引き起こします。
 慢性腰痛症の原因として、腰椎に異常を認める疾患がいろいろあります。急性にくる腰痛症として、代表的なものがぎっくり腰です。ぎっくり腰とは腰を曲げた時、重い物を持ち上げようとした時などに腰椎の構成物が損傷し、急に腰痛を起こすものです。


 腰痛の治療には、原因の正確な診断が大切です。治療は、痛みをとるのではなく、痛みを起こしている病気を治すのです。保存的療法としては、薬物療法、理学療法、装具療法があり、痛みの強い時は、神経ブロック、硬膜外ブロックなどが行われます。
 もし、ぎっくり腰になったら、安静が必要で、エビのような姿勢で横になり温湿布をして下さい。痛みが軽くなったら、軽い腰の屈伸運動や入浴をして体を温めます。これで治らない時は整形外科を受診して下さい。


腰痛でお悩みの方へ シティかまがや 2002年夏号 掲載