小さなお子さんがご両親に両手でぶらさがって歩いてる・・・
そんな光景、よくみかけますよね。実はこの両手を引っ張られるという行為は、大変危険な行為なのです。
新生児以降2~4歳に最も頻度が高く、急に小児の手や手首を引っ張ったり、ねじったり、引っ張り上げたときに起こります。親が小児と手をつないで歩いてる際に、転びそうになった小児の手を親が引っ張り上げようとしたときに起こることが多いのです。
小児は橈骨頭が発育不十分なため、輪状靭体から橈骨頭が抜け亜脱臼を起こします。その痛みで上肢全体を動かさなくなるため、麻痺や肩の脱臼かと誤る事もあります。
手を引っ張ったという受傷機転がはっきりしている場合はX線撮影をする必要がなく、麻酔もなしで容易に整復することができます。また、時に、自然整復されることもあります。受傷機転が明らかでない場合は、上腕骨顆上骨折、上腕骨外顆骨折、橈骨頭骨折など肘関節周囲の不全骨折との鑑別診断が必要となりますので、必ず整形外科を受診してください。
整復後は念のため、5分ほどしてから手が使えるようになったかを確認します。
成長に伴いはずれなくなるので、それまではあまり強く手を引っ張らないようにしてください。8歳以上の小児で起こる事はまれです。
健康アドバイス 地域新聞アピオン 2002年11月号 掲載






